パイナップルケーキ

  

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更新日:
 2010年9月5日



◎パイナップルケーキ(2008年10月30日)
 台湾では、「鳳梨酥(フォンリイスー)」と書くようですが、パイナップルジャムとバターで作った餡をクッキー生地の皮で包んで四角く固め、オーブンで焼いたものだそうです。台湾では、昔からあるメジャーなお菓子ですが、元祖が特定できていないのだそうです。
 空港の免税店などでは、高級なものが売られていますが、私はコンビニエンスストアで買って、お土産にしています。もちろん、値段が高く、高級そうな物の方が美味しいのだと思いますが、私には安いものしか買えません。
 ちなみに、パイナップルケーキと言うものの、ほとんどのパイナップルケーキの餡はパイナップルではないそうです。パッケージを見ると、「原料:冬瓜」と書いてある商品が多いのだそうです。お店によっては、パインと冬瓜の餡を混ぜているところもあるそうです。ただし、100%パイナップル餡の店もあります。
 一般的には、バター、小麦粉、卵、砂糖、トウガン(冬瓜)、パイナップルジャムを主な材料とし、外側はサクッと、中身はフルーツソースの柔らかい粘りがあります。豊かなフルーツの甘みがお茶やその他の飲み物とよく合います。トウガンは体内の熱を取り、解毒効果があり、新陳代謝を促進します。パイナップルはほどよい甘酸っぱさで、のどの渇きを潤し、消化を助ける効果があり、いずれも健康に有益で、最高の組み合わせといえます。
 冬瓜を使うようになったのは、台湾のメーカーの努力と改良の結果だそうです。台湾は、かつてはパイナップルの缶詰の輸出大国だったそうです。当時、多くのメーカーが、パイナップルをジャムやシロップ漬け等の食品に加工しようとしていました。ベーカリー業者は、これを中華風のお菓子にしようと試み、パイナップルでジャムを作り、外側をパイ生地にしてパイナップル餅(鳳梨餅)として製品化しました。しかし、パイナップルは繊維が粗く、酸味も強いため、あまり食感が良くなかったそうです。
 その後、いろいろな改良を加える中で、トウガンがパイナップルジャムに最もよく合う食材であることが分かったそうです。トウガンは90%が水分で、繊維が細かいため、パイナップルソースと合わせると非常に食感が良い製品ができたそうです。
 そのため、冬瓜を煮て絞った後、パイナップル、砂糖、麦芽などと混ぜて長時間じっくりと煮詰めてできたパイナップル・トウガンソースでパイナップルケーキ(鳳梨酥)を作るようになったそうです。その結果、パイナップルケーキは台湾全土で最も人気のお菓子となり、台湾の特色あるお土産品の一つとなったそうです。
 「福利麺包」というお店では、100%パイナップル餡のパイナップルケーキを作っています。ただ、パイナップル100%の餡は、少し繊維質があり、かつ、パイナップルの酸味があるそうです。冬瓜の餡の方が、食べやすくて美味しいのだと思います。
 「パイナップル(鳳梨)」は、台湾語で「オンライ」と読み、「福が来て縁起が良く子孫が栄える」という意味の「旺來(オンライ)」と言う言葉と発音が同じなので、年越し、季節の節句のお供え物、親戚や友人への贈り物に最適な果物となっているそうです。この意味から、パイナップルケーキも贈り物の定番になっているようです。



 上の写真は、台湾のファミリーマートで買ったものです。2002年頃は、セブンイレブンでも、どこのコンビニでも売っていたのですが、2008年には、セブンイレブンでは売っていませんでした。さらに、取り扱わなくなったようです。これで100円くらいでしたから、これをたくさん買って、いろいろな人に配っていたのですが、売っている店がなくなってきて困りました。ただし、これも結構、重量がありますので、あまり買いすぎると鞄が重くなってしまいますけどね。




 







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