擔仔麺、担仔麺

  

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更新日:
 2010年9月5日



◎擔仔麺、担仔麺(タンツーメン)(2005年10月)
 肉燥が乗った麺料理。

 担仔麺(タンツーメン)は、もともと台湾南部の街、台南の名物ですが、今では台湾全土で食べられる人気メニューです。繁体字表記は「擔仔麵」ですが、台湾でも「担仔麺」と簡体字(略字)で表記されることが多いです。
 もともとは、清の時代(1644~1911年)に台南の漁師の洪芋頭さんが始めたものだそうです。漁をしていた洪さんは、毎年7月~9月の台風シーズンには海に出られないため、収入が得られませんでした。そのため、福建省漳州の同郷の人から教わった麺作りの技を活かし、天秤をかついで廟の前で麺を売り始めたのだそうです。これが「擔仔麺」(タアミー)と呼ばれ、評判になっていったそうです。
 この「擔仔」は、台湾語で「ターアー」と読み、「肩に背負った天秤棒」のことだそうです。天秤棒で担いで販売していたことから、「擔仔麺」という名前で呼ばれるようになったようです。「擔仔麵」のお店では、天秤が机に当たらないようにするため、高さが低くなっています。
 擔仔麺は、細い麺の上に肉燥(ロウザオ、魯肉飯の肉ダレとほぼ同じもの)が載っていて、あっさりしたスープと一緒に食べる料理です。肉燥は、魯肉飯と同じものが使われることもあるようです。台湾南部が発祥の擔仔麺のスープはエビ殻スープですが、現在はチキンベースの薄味スープの店が多いようです。麺は小さな網に入れて茹でて、ちょうどいい茹であがりのタイミングで「ポン」とお碗に移し替えるので、麺が固まって出ます。そこにスープをいれ、それぞれのお店のトッピング(茹でた海老やニラなど)を加えて一丁上がり、となります。
 麺は黄色くつるつるコシがあり、新鮮なエビの殻と頭を煮込んだスープは、お茶のように透き通り、旨みがあり、擔仔麺の真髄である肉味噌をのせると、肉の香ばしさが広がります。豚のうす切りと、エビか煮卵をのせると、絶妙な味となります。
 1杯が、普通の麺料理の1/3くらいで、非常に少ない量なので、食事をした後でも食べられるくらいです。夜食や、飲んだ後の締めとしても美味しい料理です。見た目は素朴な料理ですが、このシンプルさとさっぱりとした味が、「もう一杯食べたい」と思わせる秘訣なのでしょう。



   台北市内の好記担仔麺というお店の担仔麺です。 



 こちらは、担仔麺の「乾麺」です。スープがありません。こちらが元々のスタイルかもしれません。







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