三杯田鶏

  

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更新日:
 2012年7月8日



◎三杯田鶏(サンベイディエンジー)
 蛙とバジルの醤油炒め。

 料理名の「三杯」とは、「麻油(ゴマ油)」、「酒(米酒と呼ばれる酒)」と「醤油」の3種類を1カップずつ調味に使うことから、名づけられているそうです。「田鶏」とは「蛙」のことですから、日本語で言えば、蛙の醤油炒めでしょうか。
 ただし、ポイントが2つあるようです。まず1つは、調理する過程で、水を一切、加えないという点です。具材から出る水分以外は、味付けに使う胡麻油、酒、醤油だけです。このため、結構、こってりとした濃い味付けになっています。
 もう1つのポイントはネギ、生姜などの野菜のほかに、バジルをたっぷりと加えることです。バジルは飾りに使うのではなく、茎をつけたまま、ドバっとひとつかみ入れます。
 このバジルとはハーブ(薬草)の一種で、シソ科の植物です。日本名は、「メボウキ」と言いますが、あまり知られていないかもしれません。英語では「バジル(Basil)」、イタリア語では「バジリコ(Basilico)」と呼ばれています。台湾では、「九層塔(チョウツェンター)」と呼ばれています。これは、バジルが葉を九層につけるので「九層塔」と名付けられたようです。
 この料理のオリジナルは蛙ではなく、鶏肉を使う料理で、三杯鶏(サンベイジー)と言います。もともとは中国の江西料理だそうです。台湾に伝わってから、中国で使われていたラードの代わりに麻油が使われるようになったようです。また、三杯鶏が台湾に伝わった頃、食材の鶏があまり立派ではなかったため、鶏肉の風味不足を補うために九層塔を入れたところ、風味が良くなり、さらに美味しくなったそうです。このため、現在の台湾で食べられる三杯鶏は、中国の三杯鶏とは異なる料理に発展していると言えるでしょう。
 この三杯鶏の「鶏」を「蛙」に替えた料理が「三杯田鶏」です。多分、田んぼで採れる鶏肉ということで「田鶏」と名付けられたのだと思います。確かに、鶏のささ身のような感じですが、鶏肉よりも脂がなく、非常にあっさりした肉質です。鶏肉よりも、上品かもしれません。鶏肉よりもヘルシーな料理として蛙肉を使うようになったのかもしれません。三杯田鶏、オリジナルの三杯鶏の他にイカを使った「三杯中卷」という料理もあります。



  お肉に模様のついた皮がついているのが分かりますか?



 調理前の蛙さんは、こんな感じでした。模様は、調理後も残っていました。







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