米苔目

  

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更新日:
 2011年7月15日



◎米苔目(ミータイムー、ビータイバッ)
 米で作った太めの麺料理。

◎米苔目、米篩目(ミータイムー、ビータイバッ)
 米で作った太めの麺料理。

 台湾語で「米苔目(ビータイバッ)」と表記される料理は、「米篩目(ビータイバッ)」とも表記されるライスヌードルです。米を原材料とした麺というと、米粉(ビーフン)を想像して、細い麺をイメージするかもしれませんが、米苔目はうどんみたいな太さの麺です。長さは5cmくらいで、うどんと比べると短いです。見た目は、うどんのようですが、口に入れると、うどんのようなコシはなく、とても柔らかく、つるっとしています。噛むと適度な弾力があり、プリプリしています。
 溶き米粉とさつまいも粉を混ぜて、竹でできた「米苔」でこね、「米苔」の穴からところてんのように押し出した細長い麺を鍋の中で茹でたものが「米苔目」です。「米苔目」は肉の細切り、シイタケ、エビなどと一緒に煮込んでスープで食べるほか、具材と一緒に炒めて、焼き米苔目にします。煮込んでも焼いても美味しい人気のある台湾屋台料理の一つです。
 米苔目は食事としてのほか、かき氷にのせて、シロップ、小豆、緑豆、タロ芋団子などと食べても美味しく、評判の高いデザートの一つとなっています。柔らかく、つるっとしているので、かき氷の具としても合うのですね。かき氷に入っているのを初めて見た時は、「何で、麺をかき氷に入れるのか?」と不思議に思いましたが、その食感は麺ではなく、「まあ、ありかな。」という感じでした。しかし、日本では食べられませんので、是非、台湾でかき氷を食べる際は、入れてみてください。
 米苔目は、もともとは中国の雲南省で生まれたそうです。客家の人々の食べ物として受け継がれ、台湾に伝わったそうです。米苔目は、米をすってねっとりさせたものを、網の目から押し出して作るそうです。最近では歯ごたえを出すために、米だけでなく、サツマイモのデンプンを混ぜることが多いそうです。
 米苔目は、台湾の農業社会の歴史と一緒に発展してきた料理でもあるそうです。昔は、農民は日の出とともに農作業に出て働いていました。休憩の時に摂る食事は、米を加工したもので、簡単なものが好まれたようです。米苔目は簡単に作れることから、農作業後の軽食として、普及していったようです。
 現在でも台湾では、米の二期作が行われています。台湾の農村では、一期目の米の収穫日に米苔目を食べる習慣があるそうです。この習慣が広まって、現在では6月6日に米苔目を食べるとお金持ちになれるという話があるそうです。
 米苔目は台湾の伝統屋台料理の一つで、香港、福建、マレーシア等でもこのような食べ物があります。食感がなめらかでやわらかく、消化にもよく、お年寄りや子どもの食事としても最適です。



  これは、台北の高家荘というお店の米苔目です。



  これは、台湾のかき氷に入れられた米苔目です。



  これは「乾炒米苔目」という料理名で、焼きそばのイメージの米苔目料理です。







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