鶏肉飯

  

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更新日:
 2008年11月6日



◎鶏肉飯(ジーローファン)(2006年6月)
 鶏肉かけ御飯。

 「鶏肉飯」とは、「ジーローファン」と読むらしいのですが、読んで字のごとく、鶏肉が載った御飯です。簡単に言えば、鶏肉かけ御飯です。鶏の細切胸肉とタレが御飯にかかっている料理です。あっさりした味で、美味しい料理で、台湾の食堂ならどこでも目にするような料理です。
 この鶏肉飯を考案したのは、台湾の南部、嘉義市中山路にある噴水鶏肉飯(ペンスイジーローファン)というお店です。店名は、嘉義市の目印「噴水サークル」から取ったそうです。
 このお店は、1943年に創業したそうですが、当時は屋台で料理を売っていたそうです。噴水鶏肉飯の創始者である林添寿さんは、もともとは担々麺を売っていたのですが、偶然、売れ残った鶏肉をご飯にかけて食べたところ意外なおいしさに気付き、鶏肉飯を販売することを思いついたそうです。しかし地鶏はコストが高くて、商売にならなかったそうです。ブロイラーでは肉質が悪く、美味しく仕上げることが難しかったようです。研究の末、コレステロールが低く、歯応えのある七面鳥を使用することにしたのだそうです。この独特の食感と味が評判になり、台湾中に広まって行き、今では嘉義料理の代表メニューとなったそうです。
 噴水鶏肉飯の長い歴史でも唯一変わらないのは、60数年来こだわり続けてきた伝統の味だそうです。鶏油とラードを調合したオリジナルソースに、歯応えがあってジューシーな七面鳥の肉を合わせていて、長年愛されている美味しさに仕上がっています。
 普通の鶏肉飯は量を多く見せるため、鶏肉を細く裂いて使っているのですが、それではお肉本来の弾力や噛み応えが損なわれてしまいます。噴水鶏肉飯では、大きめにスライスしたお肉を使い、七面鳥ならではの食感を残しています。ボリュームたっぷりの七面鳥が、豚と鳥の油や肉汁を煮詰めたオリジナルソースをかけた白ご飯の上を覆い隠すように並べられていて、食欲をそそります。オリジナルの薄切り鶏肉飯(鶏片飯)の他に、細切り鶏肉飯(鶏絲飯)もあり、それぞれの食感で多くの食通達を楽しませてくれます。
 仕事で嘉義に行った時、同行してくれた台湾の人に、「嘉義に来たら、鶏肉飯を食べないと意味がないですよ。」と言われ、一緒に食べました。台北の鶏肉飯は、チキン(鶏肉)を使っているのだそうですが、本場、嘉義では違うのだそうです。
 看板に「火鶏肉飯」と書かれている店が多いのですが、この「火鶏」とは、「七面鳥」のことです。嘉義の鶏肉飯は、油の乗った七面鳥の肉を使っていて、その柔らかな七面鳥の肉が薄くスライスされ、甘くてコクのあるタレとベストマッチして、非常に美味しいのです。



 嘉義市にある噴水鶏肉飯(ペンスイジーローファン)というお店の鶏肉飯です。
 







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