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更新日:
2010年9月5日
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◎冷やしタケノコ(2006年6月)
茹でた筍を冷やした料理。
これは、茹でた筍を冷やしただけの料理です。正式な名称は、良く分かりません。一般的には「涼筍(リャンスン)」と言えば通じるようです。台北の夜市では、「リャンスン!マヨネーズ!」と言ったら通じました。
「涼筍沙拉(リャンスンサーラー:竹の子サラダ)」の他にも、「台湾冷筍(タイワン・リャンスン:台湾産タケノコの冷製)」、「竹筍沙拉(ズースンサーラー:タケノコのサラダ)」などと呼ばれているようです。私は、台湾の人に「冷やしタケノコ」と言っていますが、これでも十分、通じます。
ものすごく単純な料理で、「料理」と呼ぶほどのことでもないかもしれません。台湾のタケノコを茹でて、冷やしただけなのです。ところが、これが日本のタケノコとは全然違って、非常に美味しくて、私は大好きです。台湾に言ったら、必ず、食べたい料理の1つです。
日本ではタケノコの旬は春(3月~4月頃)ですが、台湾では夏に食べられました。夏と言っても、台湾はいつでも夏だろうと思っていたので、結局、1年中、どこでも食べられるのかと思っていましたが、実際には旬がありました。ある時、いつもの調子で、「冷やしたタケノコが食べたい!」と言ったら、お店の人から、「今は季節じゃないから、ないよ!」と断られてしまい、はじめて、台湾でも時期があるのだと分かったのです。
台湾のタケノコの産地は台湾中部、南投縣の竹山鎮だそうです。名前に「竹山」とある通り、竹林が見事だそうです。冷やしタケノコに使われるのが、何の種類か分かりませんが、どうやら「緑竹」という種類のタケノコのようです。お店の人に聞いたら、タケノコの旬は、6~8月だと言っていました。調べてみると、緑竹は台湾では5~10月がタケノコの出荷時期で、特に7~8月が旬なのだそうです。このことから、多分、冷やしタケノコには緑竹の筍が使われているものと思います。日本の筍とは季節が違うようです。
ただ茹でて、冷やしただけのタケノコをざっくりと角切りにして出されるだけですが、シャキシャキとした食感で、コーンのような甘みがあって美味しいのです。苦味やえぐみなどは全くなく、タケノコ自身の甘さとみずみずしさが口中にあふれて、本当に美味しいです。何もつけなくても美味しいので、私はタケノコだけを狂ったように食べ続けてしまいます。
台湾では、この冷やしタケノコにマヨネーズをつけて食べます。ところが、私にとっては、このマヨネーズが曲者です。日本のマヨネーズとは異なり、甘いのです。台湾の人は、この甘いマヨネーズと筍が合うのだと言うのですが、私的には、マヨネーズは甘くなくても良いと思います。
甘いタケノコに甘いマヨネーズですから、甘いだけの料理になってしまいます。むしろ、少し、醤油をつける方が良いのではないでしょうか。私は、せっかくの美味しいタケノコにたっぷりとマヨネーズがかけられていると、マヨネーズを取り除いて、タケノコだけを美味しくいただいています。何もかけなくても、そのままでバクバク食べられちゃいます。
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