あの魚

  

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更新日:
 2011年6月6日



◎「あの魚」(2008年10月30日)
 台湾語で「あの魚」という名前の魚。

 高雄で、「あの魚」という名前の魚を食べてきました。台湾の人が、「この魚の名前は、台湾語で『あの魚』です。」というのです。「この魚が、あの魚ですか?」、「そうです。その魚は、あの魚です。それしか言いようがありません。」という訳の分からない会話が続きました。
 写真のようにフライにしたものが出されました。白身の魚で、身はとてもやわらかく、フワフワして、溶けるような感じで、非常にあっさりした味でした。細い骨がたくさんあって、食べづらいかと思いましたが、骨も丸ごとムシャムシャ食べるそうです。
 インターネットで調べたら、中国語では「那個魚(ナーガユイー)」と言うようです。サクラエビを食べて育った魚だそうで、秋になると脂肪がついて旨みが増すそうです。台湾でしか食べられない魚なのでしょうか?



・「あの魚」の詳細(2011年5月16日)
 台北の人に、「あの魚」の話をしたら、全く知りませんでした。『台湾には、「あの魚」という名前の魚がいると聞いたのだが』、と聞いたのですが、「そんな名前の魚は聞いたことがない」というのです。そこで、食べた当時の話をしたところ、その場で携帯電話で調べてくれました。
 その結果、「あの魚」とは、別名、「水晶魚」といわれるようで、どうやら、和名で「テナガミズテング」という魚のようだということが分かりました。写真があるサイトが見つかったらしく、見せてもらったのですが、非常にグロテスクな姿をしていて、その姿をみていたら、食べたいとは思えないような魚でした。
 台湾では一般的な魚かと思っていたのですが、どうやら、台湾の南部だけでしか獲れない魚なのだそうです。屏東などが有名で、沢山、採られ、食べられているようですが、他の地域には、ほとんど流通してないようでした。高雄くらいまでが食べられている北限地域に当たるのだそうで、まさに私が食べさせてもらったのも高雄でした。この魚は、長期保存ができず、2~3日程度で傷んでしまうため、遠隔地に輸送されてまでは流通していないのだそうです。このため台北には、全く出回っていないため、台北の人は、全く知らなかったのです。
 名前の由来も記述があったようです。もともと、台湾南部の地域で、水揚げされると、美味しいことが分かっているので、市場などでは売られていたのだそうです。しかし、魚を買いに来た人が「この魚は何?」と聞いても、ただ「魚だ」というだけで、名前は知らなかったのだそうです。そのようなことが繰り返されるうち、美味しいことが広まっていき、いろいろな市場で売られるようになっていったそうですが、相変わらず、「あの魚」とか「その魚」と呼ばれていたようです。結局、現在でも、「あの魚」という名前で呼ばれているのだそうです。「水晶魚」という別名は、魚の身が透明で「水晶」のようであることから呼ばれているのだそうです。
 名前の由来も、どんな魚かも分かり、長年の謎が解けました。次は、改めて、食べてみたいと思いました。






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