台湾旅行に行く時に役立つ情報

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更新日:
 2018年7月13日

















国名:中華民国(臺灣)
   Republic of China(Taiwan)
 
首都:台北(Taipei)
 
面積:3万5980km2(九州よりやや小さい)
   東西約20km、南北約28km
   台湾本島と澎湖、金門、媽祖、釣魚台など90を超える島々を含むと36,187km2となる。
 
地形
 台湾は中国大陸福建省の南東に位置している熱帯の島です。全土の69%が山地で、東寄りに標高3000m以上の台湾山脈が南北に縦走しています。主峰の玉山は3997m。西部には比較的広い沖積平野が広がっています。中国大陸とは、幅150kmの台湾海峡で隔てられています。
 中華民国政府の管轄地域は、台湾本島、澎湖諸島、金門、馬祖、その他数十の小さな島です。台湾は中国大陸の東南海岸から約160キロメートル(100マイル)、北の日本と南のフィリピンとのほぼ中間の西太平洋に位置しています。
 台湾と周辺諸島の面積は約3万6,000平方キロメートル(1万4,000平方マイル)で、台湾本島は長さ約394キロメートル(245マイル)、幅は、最も広いところで144キロメートル(89マイル)です。
 台湾を縦走する5つの山脈は、島の陸地面積の半分近くを占めています。最大の中央山脈は台湾の脊稜をなし、台湾の最高峰、玉山(海抜3,952メートル)があります。そのほか重要な地形としては、休火山、丘陵、台地、高台、沿岸平野、盆地などもみられます。可耕地は島の30%にすぎません。
 また、嘉義市の南郊に北回帰線が横切っており、回帰線以北は亜熱帯、以南は熱帯に属しています。
 
人口:
 2,254万人(2002年7月推計)
 2,298万人(2008年3月)
 2,310万人(2009年11月、内政部)
 2,329万人(2012年10月)
 2,343万人(2014年末、内政統計年報)
 2,354万人(2016年末、内政統計年報)
 約2,357万人(2018年3月)

・台北市:
 265万人(2001年3月)
 約267万人(2012年10月)
 約268万人(2018年3月)

・高雄市:
 148万人(2001年3月)
 約298万人(2012年10月)
 約278万人(2018年3月)

・新北市:
 394万人(2012年10月)
 約399万人(2018年3月)

・台中市
 約279万人(2018年3月)

人口増加率:0.78%(2002年推計)

人口密度:627人/km2(2002年推計)
 出生率:1,000人につき12.89人(1999年12月)
 死亡率:1,000人につき5.73人(1999年12月)
 男女比率:105(男):100(女)(1999年12月)
 15才以下の人口の比率 :21.43%(1999年12月)
 65才以上の人口の比率 :8.43%(1999年12月)
 平均寿命:男:72.28歳、女:77.97歳(1999年12月)
 平均寿命:76.74歳(2002年推計)
 台湾地域の総人口はおよそ2,210万(1999年12月)、人口密度は1平方キロメートル当たり平均610人と、世界で2番目である。台湾最大の都市は台北(264万)で、高雄(146万)がこれに続く。
 
国民総所得(GNI):2928億2998万6816米ドル(GNP、1999年)
1人当たり所得(GNI/人):1万3350米ドル(GNP/人、1999年)
 
◎国旗
 台湾の国旗は、「青天白日満地紅旗(せいてんはくじつまんちこうき)」と呼ばれています。1928年に蔣介石の南京国民政府が全国を統一した際、正式な国旗として採用しました。
 青・赤・白の3色は、孫文の唱えた三民主義(民族の独立、民権の伸長、民生の安定)に由来しています。青は民権主義で正義を、赤は民族主義で自由と独立を、白は民生主義で友愛を象徴しています。

◎民族:漢族98%、高山族2%
   本省人(台湾出身者)85%
   外省人(大陸出身者)13%
   その他(マレー・ポリネシア系)2%
 台湾地域の住民は、ほとんどが漢族ですが、そのほかアミ族、タイヤル(アタヤル)族、 パイワン族、プヌン族、ピュマ族、ルカイ族、ツオウ族、サイセット族、ヤミ族の主要9民族からなる先住民族40万2,452人がいて、総人口の2%弱を占めています。早い時期に移住した漢族、すなわち「台湾人」の大部分は、ほとんどが広東省から来た客家(15%)と、中国東南部の福建省から来た南福建人(70%)の2つのグループで構成されています。
 1949年には、中華民国政府とともに中国各地から多くの移住者がありました。これらの移住者は「外省人」(大陸人)と総称され、人口の15%弱を占めています。先住民族、客家、南福建人、外省人の4グループ間の結婚は極めて当たり前になっているため、それぞれのグループの区別は年月とともに薄れる傾向にあります。
 
◎言語:中国語(北京語、台湾語、福建語、客家語)、先住民族語、日本語
 台湾では、国語と言われる北京語と台湾語が使われています(法律で定まった公用語はない)。台湾語は、中国語の方言の一つである門虫南語に、日本語をはじめとする外来語の単語の多く入り込んだ言葉です。南部では、生活用語は、ほぼこの言語が使われています。ほかに、漢民族の少数グループである客家の使う客家語や、先住諸民族の使う各民族語と、彼らの高年齢層に共通語として使われている日本語が残存しています。

◎宗教:仏教+儒教+道教93%、キリスト教4.5%

◎識字率(15歳以上、全人口)
 95.28%(1999年)
 95.55%(2000年)
 95.79%(2001年)
 96.03%(2002年)
 96.07%(2003年)

◎独立年月日:中華人民共和国では〈台湾省〉と位置づけているが、1945年より中華民国政府が統治。

◎国連:非加盟
 
◎産業(2002年4月)
 経済成長が著しく、「新興工業地域(NIES)」の1つです。工業は輸出産業の育成に積極的で、外国資本による労働集約型の軽工業から始まり、重化学工業、電機、電子に到るまで急速に発展しています。北部の新竹地区はハイテク産業の中心地で、“アジアのシリコンバレー”と呼ばれています。農林漁業も盛んで、米、サトウキビ、野菜などが栽培されています。地下資源では石炭、大理石が産出されます。外貨準備高は、1993年1月の時点で825億ドルと世界1です。商業と観光も盛んです。
 
◎憲法(2002年4月)
 中華民国憲法は、孫逸仙(孫文)博士の三民主義、すなわち民族主義、民権(民主)主義、 民生(社会福祉)主義に基づいています。
 憲法は1947年1月1日に公布され、同年12月25日に発効しました。近年、国民大会は民主主義的なプロセスを強化するため、6回にわたって憲法を改正しています。
 最近の改正では、国民大会の機能を縮小し、議会を一院制にする方向を打ち出しました。また総統の指名した司法院、考試院、監察院の高官を承認する国民大会の権限は立法院に移されました。
 
◎政治体制(2010年4月)
 政体:三民主義(民族独立、民権伸長、民生安定)に基づく民主共和制。
    五権分立(行政、立法、監察、司法、考試)。
 総統:馬英九、副総統:蕭萬長
 議会:立法院院長:王金平
 行政機構:行政院長:劉兆玄、副院長:邱正雄
 
◎政府機構(2002年4月)
 中華民国の政府は
(1)総統、五院(行政院、立法院、司法院、考試院、監察院)、国民大会で構成される中央レベル
(2)台湾および福建省政府と、台北および高雄市政府で構成される省/直轄市レベル
(3)5市政府と18県政府からなる県/市レベル
の3つのレベルに分けられます。
 
・総統
 国家元首たる総統は、国事遂行の特定権限を憲法によって与えられています。以前は、国民大会が総統を選出していたが、1992年に憲法追加条項が通過し、中華民国の自由地域公民が総統を選ぶようになりました。これらの憲法改正によって、同一人の総統就任は、4年の任期を最大限連続2期までと規定されました。
 第9代中華民国総統の李登輝博士は、選挙で選ばれた最初の総統として1996年5月20日に就任しました。
 選挙で選ばれた2番目(第10代)の中華民国総統である民主進歩党の陳水扁は、2000年5月20日に就任しました。
 
・国民大会
 2000年4月24日に新しい憲法改正条項が公布され、国民大会は、立法院による提案の公示を受けて憲法を改正し、あるいは国家領土を変更する機能を果たすことになりました。国民大会は、立法院の発議によって3カ月以内に総統または副総統を弾劾することができます。国民大会代表300人は、比例代表制によって選ばれ、国民大会は憲法追加条項に従って権限を行使し、開会から11カ月以内に閉会します。
 
・行政院
 行政院長(首相)の下に、行政院は3つのレベルの下部機関があります。すなわち、行政院会議、8部(内政、外交、国防、財政、教育、法務、経済、交通)と、モンゴル・チベット委員会、および僑務委員会からなる行政機関です。そして、行政院主計処、行政院新聞局、その他特別委員会および臨時部会からなる下部部局です。
 
・立法院
 現在は225人の委員で構成される立法院(議会)が、国家の最高立法機関であす。ほとんどの委員は選挙で選ばれ、一部が政党の比例代表で選ばれます。立法院は法律を制定し、予算を審議し、会計検査を行い、行政院の活動を監督します。第4期立法委員は1998年12月5日の選挙で選ばれ、任期は2002年1月31日までです。
 
・司法院
 司法院は国家の裁判制度を運営し、民事、刑事、行政訴訟のすべての案件および公務員の懲戒に関する案件の処理に責任を負っています。司法院は、院長、副院長各1人を含む15人の大法官で構成されています。大法官は立法院の同意を得て、中華民国総統が任命します。
 
・考試院
 考試院は、すべての公務員の採用試験、雇用、管理について責任を負っています。院長、副院長各1人、数人の考試委員で構成され、任期は6年です。中華民国総統が立法院の同意を得て任命します。
 
・監察院
 監察院は国家の最高監察機関として、弾劾、譴責、矯正、会計検査の権限を行使します。現在は院長、副院長各1人を含めて29人の委員で構成されています。すべての委員は任期6年で、中華民国総統が立法院の同意を得て任命します。
 
・政党
 立法院の政党別議席数。2000年4月現在、内政部に登録している政党は、全部で91党に上ります。ただし、中華民国の選挙政治で重要な役割を果たしているのは4党だけです。2000年3月18日に行われた大統領選挙では、民主進歩党(民進党=DPP)の陳水扁候補が39.3%の得票で当選しました。国民党(KMT)は、立法院で小差ながら多数を占めています。2000年大統領選挙で次点に止まった宋楚瑜が結成した親民党は、今や台湾第3の政党です。立法院の議席からみた中華民国第4の主要政党は、新党(NP)です。
 
 中華民国を国際社会から孤立させようとする北京の容赦ない試みによって、中華民国は国際諸国の間で外交地位を確保するために実務外交政策を採ることが必要になっています。中華民国は1999年12月現在、29カ国と正式な外交関係をもち、正式な外交関係のない国にも63カ国に98の代表機関を置いています。
 中華民国は、アジア太平洋経済協力(APEC)会議など、多くの国際経済機関の活動メンバーですが、他の国際グループにも参加を拡大しようとしています。1995年1月31日、中華民国は世界貿易機関(WTO)にオブザーバーとして正式に参加を認められ、1998年末までにすべてのWTO諸国とWTO加盟に関する2者間合意を締結しました。
 中華民国は、国際社会に一段と大きく貢献することができるように、経済機関だけでなく、世界保健機関(WHO)や、国連などの組織への参加も求めています。
 
◎内政(2010年4月)
 1987年7月の戒厳令解除後、政治の自由化と民主化を急速に推進しました。1996年3月には初の総統直接選挙を実施しました。2000年3月の第2回の選挙では、民進党公認の陳水扁・呂秀蓮ペアが当選し、50年以上にわたる国民党体制が終了しました。陳水扁は、2004年の選挙でも当選し、民進党政権は8年間続いたが、2008年3月、国民党の馬英九・蕭萬長ペアが当選し、政権を奪還した。

◎行政単位(2010年11月)
 台湾の地方自治制度は、23 の県、市と2 つの行政院直轄市の計25の自治体によって構成されています。細かく言うと、18 の県(台湾省に16、福建省に2)と5 つの市(正確に言うと台湾省の省轄市)があります。県の下には郷、鎮、市の行政機関があり、郷の下には村、鎮と市の下には里という行政単位があります。
 市(省轄市)の下には区があり、区の下には里がある。台北市と高雄市の2 市は行政院直轄市であり、財政と自治の権限が優遇され、行政面では特別の扱いを受けています。直轄市の下には区があり、その下に里があります。
 2010年12月25日に、新たな行政区域である直轄の5市が誕生します。これは、台中市と台中県が合併して「台中市」、もともと直轄市であった高雄市が高雄県と合併して「高雄市」、台南市と台南県が合併して「台南市」として、さらに台北県が単独で昇格し「新北市」という名称になります。台北市は、そのまま台北市として存続します。この5市の人口を合わせると約1,385万人となり、台湾全体の6割を占めます。
 直轄市に昇格する県では、これまで置かれていた郷、鎮、市は区に編成替えされます。発足時点においては、郷、鎮、市の合併はなく、すべてそのまま区を名乗ることになります。東京都では23 区の区制度と多摩地区の市町村制度とが併存していますが、昇格する4都では、地域事情に構わず山間部の郷も区になります。東京都の奥多摩町が奥多摩区になることと同じです。
 また、これにともない、郷長、鎮長、市長は廃止され、区長ポストが設置されます。郷長、鎮長、市長は選挙で選ばれますが、区長は任命制です。区長は直轄市の市長が任命し、また、区長の要件として公務員資格を有することが法律で定められています。また、選挙で選ばれていた郷、鎮、市の市民代表(議員に相当)も廃止されます。

◎外交関係のある国:計23ヵ国(2009年)
・大洋州(6ヵ国)
 ツバル、ソロモン諸島、マーシャル諸島共和国、パラオ共和国、キリバス共和国、ナウル共和国

・欧州(1ヵ国)
 バチカン

・中南米・カリブ(12ヵ国)
 パナマ、ドミニカ共和国、グアテマラ、エルサルバドル、パラグアイ、ホンジュラス、ハイチ、ベリーズ、セントビンセント、セントクリストファー・ネーヴィス、ニカラグア、セントルシア

・アフリカ(4ヵ国)
 スワジランド、ブルキナファソ、ガンビア、サントメ・プリンシペ

・中華民国の加盟する国際政府間組織:16(1999年12月)
・中華民国の加盟する国際非政府間組織:953(1999年12月)

◎日台関係(2002年4月)
・基本的枠組み
 日中国交正常化(1972年)以来、日台関係は民間及び地域的な関係(非政府間の実務関係)として維持されている。

・経済関係
(1)対台貿易(2001年)(JETROBDCシステム)
 (イ)貿易額
     輸出:258億ドル
     輸入:127億ドル
 (ロ)主要品目
     輸出:機械、化学品、金属品
     輸入:食料品、機械、雑貨、繊維
(2)我が国からの直接投資
   1997年:8.51億米ドル
   1998年:5.35億米ドル
   1999年:5.14億米ドル
   2000年:7.30億米ドル

・人的往来(2000年)
(1)日本 → 訪台者数91万人
(2)台湾 → 訪日者数81万人

・在留邦人数
 14,961人(2001年1月末、台湾警政署調べ)

・日台関係民間窓口機関
(1)日本側:(財)交流協会(東京本部、台北・高雄事務所)
(2)台湾側:亜東関係協会(台北本部、東京・大阪事務所、横浜・福岡支所)

◎海峡両岸関係(2002年4月)
 陳水扁総統の海峡両岸関係に関する「五つのしない」政策
 陳水扁総統は、2000年5月20日の就任演説で、海峡両岸関係に関する「五つのしない」政策を明確にしました。総統は、中国共産党が台湾に対して軍事力を行使しない限り、以下のことはしないと約束しました。
 ①台湾の独立を宣言する。
 ②国号を変える。
 ③李登輝前総統の「特殊な国と国との関係」という考え方を中華民国憲法に盛り込むことを図る。
 ④独立または統一の問題に関して現状を変えるための国民投票を実施する。
 ⑤国家統一綱領または国家統一委員会の廃止を図る。
 
 中国が主張する「一つの中国」の原則について、陳水扁総統は、台湾海峡の両岸は「善意による和解、積極的協力、永久平和」の原則を堅持すべきだと述べ、中国大陸当局に「将来の一つの中国という問題に共同で取り組む」よう呼びかけました。

◎国家統一の担当機関(2002年4月)
 1990年に、総統の諮問機関として、国家統一委員会(NUC)が設置されました。
 1991年に創設された行政院の大陸委員会(MAC)は、中国大陸に対する中華民国政府の政策の全般的立案、調整、評価、実行に関して責任を負っています。
 海峡交流基金会(SEF)は、1991年に設立された民間の仲介団体で、大陸委員会の監督と指導の下で、海峡両岸関係の諸問題を取り扱っています。

◎海峡両岸交流の現況(1999年)
 台湾からの大陸訪問:185万2,000人
 大陸からの台湾訪問:10万6,689人
 海峡両岸の貿易総額:253億米ドル
 台湾の大陸投資総額:12億5,000万米ドル
 台湾企業による大陸投資の主要分野:エレクトロニクス、食品飲料加工、プラスチックおよびゴム製品、卑金属、精密機器

◎軍事力
・予算
 2,710億台湾ドル(82億米ドル)(ミリタリーバランス2001-2002)
 2,540億台湾ドル(77.3億米ドル)(2006年)
 2,930億台湾ドル(93億米ドル)(ミリタリーバランス2011)
 3,200億台湾ドル(98.2億米ドル)(ミリタリーバランス2017)

・兵役
 22ヵ月(ミリタリーバランス2001-2002)
 20ヵ月(ミリタリーバランス 2007)
 12ヵ月(ミリタリーバランス2011)

・総員
 約37万人(予備役:165.8万人)(ミリタリーバランス2001-2002)
 約29万人(予備役:約165.7万人)(ミリタリーバランス 2007)
 約29万人(ミリタリーバランス2011)
 約21.5万人(予備役:165.7万人)(ミリタリーバランス2017)

・陸軍
 24.0万人(主力戦車:約930両)(ミリタリーバランス2001-2002)
 20.0万人(主力戦車:約930両)(ミリタリーバランス 2007)
 20.0万人(主力戦車:926両以上)(ミリタリーバランス2011)
 13.0万人(主力戦車:565両、軽戦車:625両)(ミリタリーバランス2017)

・海軍
 3.2万人、艦艇等約150隻(駆逐艦等:32隻、潜水艦:4隻)(ミリタリーバランス2001-2002)
 4.5万人、艦艇等約150隻(駆逐艦・フリゲート艦:33隻、潜水艦:4隻)(ミリタリーバランス 2007)
 4.5万人(海兵隊1.5万人を含む)駆逐艦・フリゲート艦:26隻、潜水艦:4隻(ミリタリーバランス2011)

・海軍
 4万人(海兵隊1万人を含む)駆逐艦・フリゲート艦:26隻、潜水艦:4隻(ミリタリーバランス2017)

・海兵隊
 3.0万人(ミリタリーバランス2001-2002)
 1.5万人(ミリタリーバランス 2007)

・空軍
 6.8万人、作戦機約510機(海軍作戦機約32を含む:主力戦闘機ミラージュ2000、F-16、F5、経国)(ミリタリーバランス2001-2002)
 4.5万人、作戦機約510機(海軍作戦機約32を含む:主力戦闘機ミラージュ2000、F-16、F5、経国)(ミリタリーバランス 2007)
 5.5万人、作戦機約477機(主力戦闘機ミラージュ2000-5D/5E、F-16A/B)(ミリタリーバランス2011)
 4.5万人、作戦機約493機(主力戦闘機:F-16A/B,F-5E/F)(ミリタリーバランス2017)

◎経済
 主要産業:電気・電子、鉄鋼金属、繊維、精密機械

・国内総生産(GDP):
 2,886億米ドル(1999年)
 4,665億米ドル(2011年、台湾行政院主計處)

・一人当たりのGDP:
 20,122米ドル(2011年確定値,台湾行政院主計處)

・国民総生産(GNP):
 2,919億米ドル(1999年)
 3,144億米ドル(2000年)
 3,948億米ドル(2007年、行政院主計處)

・一人当たりのGNP:
 14,188米ドル(2000年)
 17,294米ドル(2007年、行政院主計處)

・国民総所得(GNI):
 2,928億2,998万6,816米ドル(1999年)

・1人当たり所得(GNI/人):
 1万3,350米ドル(1999年)

・実質経済成長率:
 5.67%(1999年)
 -2.18%(2001年)
 5.70%(2007年、行政院主計處)
 4.03%(2011年、台湾行政院主計處)
 2.86%(2017年、台湾行政院主計處)

・消費者物価上昇率:
 -0.01%(2001年)
 1.80%(2007年、行政院主計處)
 2.96%(2012年9月速報値、台湾行政院主計處)
 0.60%(2017年通年平均値、台湾行政院主計處)

・失業率:
 2.92%(1999年)
 4.57%(2001年)
 3.91%(2007年平均、行政院主計處)
 4.30%(2012年9月、台湾行政院主計處)
 3.76%(2017年通年平均値、台湾行政院主計處)

・外貨準備高:
 1,131億米ドル(2000年5月)
 1,552億米ドル(2002年7月)
 2,703億米ドル(2007年12月末、中央銀行)
 3,980億米ドル(2012年9月末、台湾中央銀行)
 4,515億米ドル(2017年末、台湾中央銀行)

・貿易総額:
 2,322億8,000万米ドル(1999年)
 2,301億米ドル(2001年)
 4,659億米ドル(2007年)
 5,899億米ドル(2011年、台湾財政部統計處)
 5,769億米ドル(2017年、台湾財政部統計處)

・輸出額:
 1,215億9,000万米ドル(1999年)
 1,438億米ドル(2001年)
 2,467億米ドル(2007年)
 3,083(2011年、台湾財政部統計處)

・輸入額:
 1,106億9,000万米ドル(1999年)
 1,400億米ドル(2001年)
 2,193億米ドル(2007年)
 2,816(2011年、台湾財政部統計處)

・貿易収支:
 +65.6(2001年)
 +274(2007年)
 +267(2011年、台湾財政部統計處)

◎主要貿易相手先
・輸出
 米国(25.4%)、香港(21.4%)、欧州(16.7%)、日本(9.8%)(1999年)
 米国、香港、日本、ドイツ、オランダ、シンガポール(2001年)
 中国、香港、米国、日本、シンガポール(2007年)
 中国、香港、米国、日本、シンガポール(2011年)
 中国、香港、米国、日本、シンガポール(2017年)

・輸入
 日本(27.6%)、米国(17.8%)、欧州(15.9%)(1999年)
 日本、米国、韓国、ドイツ、マレーシア(2001年)
 日本、中国、米国、韓国、サウジアラビア(2007年)
 日本、中国、米国、韓国、サウジアラビア(2011年)
 中国、日本、米国、韓国、ドイツ(2017年)

◎主要貿易品目
・輸出
 機械・電機、紡織品、金属同製品(2001年)
 電子電気機械、鉄鋼金属製品、プラスチック製品、繊維(2007年)
 電子電気機械、鉄鋼金属製品、精密機器、プラスチック製品(2011年)
 電子電気機械、鉄鋼金属製品、精密機器、プラスチック製品(2017年)

・輸入
 機械・電機、化学品、金属同製品(2001年)
 電子電気機械、原油・鉱産物、化学品、鉄鋼金属製品(2007年)
 電子電気機械、原油・鉱産物、鉄鋼金属製品、化学品(2011年)
 電子電気機械、原油・鉱産物、鉄鋼金属製品、化学品(2017年)

◎対外投資
 43.9億米ドル(2001年)(対大陸投資は含まない)
 64.7億米ドル(2007年、経済部投資審議委員会)(対大陸投資は含まない)
 168.0億米ドル(2011年、台湾経済部投資審議委員会、対大陸投資を含む)
 203.1億米ドル(2017年、台湾経済部投資審議委員会、対大陸投資を含む)

 国民総所得(GNI):2928億2998万6816米ドル(GNP、1999)
 1人当たり所得(GNI/人):1万3350米ドル(GNP/人、1999)
 
◎経済実績(1999年)
 国内総生産(GDP):2,886億米ドル
 国民総生産(GNP):2,919億米ドル
 1人当たりGNP:1万3,248米ドル
 経済成長率:5.67%
 失業率:2.92%
 天然資源:若干量の石炭、天然ガス、石灰石、大理石、アスベストが埋蔵
 農業:GDPの2.6%
 鉱工業:GDPの33.09%
 サービス:GDPの64.31%
 
 主な農作物はコメ、砂糖きび、野菜、とうもろこし、果実、花卉、茶。主な畜産物は豚、 家禽、乳牛など。
 製造業(GDPの26.44%)が生産額全体の79%近くを占める。化学と電子産業が急成長する一方で、労働集約型産業の生産は引き続き低下している。
 サービス部門の主要分野は商業(GDPの18.36%)、倉庫、電気通信、輸送(GDPの6.81%)などである。
 高雄港は世界で三番目に大きいコンテナ港であり、台湾の輸出入品の3分の2を扱っている。
 
◎貿易実績(1999年)
 貿易総額:2,322億8,000万米ドル
 輸出  :1,215億9,000万米ドル
 主な輸出市場:米国(25.4%)、香港(21.4%)、欧州(16.7%)、日本(9.8%)
 
 輸入 :1,106億9,000万米ドル
 主な輸入元:日本(27.6%)、米国(17.8%)、欧州(15.9%)
 
 華僑および外国人の台湾向け投資承認額:41億8,000万米ドル
 対外投資承認額:32億7,000万米ドル
 外貨準備高:1,131億米ドル(2000年5月)
 
◎主要貿易相手先
 輸出:米国、香港、日本、ドイツ、オランダ、シンガポール(2001年)
    中国、香港、米国、日本、シンガポール(2007年)
 輸入:日本、米国、韓国、ドイツ、マレーシア(2001年)
    日本、中国、米国、韓国、サウジアラビア(2007年)

◎主要貿易品目
 輸出:機械・電機、紡織品、金属同製品(2001年)
    電子電気機械、鉄鋼金属製品、プラスチック製品、繊維(2007年)
 輸入:機械・電機、化学品、金属同製品(2001年)
    電子電気機械、原油・鉱産物、化学品、鉄鋼金属製品(2007年)

◎対外投資
 43.9億米ドル(2001年)(対大陸投資は含まない)
 64.7億米ドル(2007年、経済部投資審議委員会)(対大陸投資は含まない)

◎在留邦人数
 15,262人(2007年12月末)


☆台湾生活情報

◎年号
 台湾の年号は「民國」です。2007年は、民國九十六年です。
 1912年(辛亥革命の翌年)の元旦が元年となり、西暦から1911を引くと、民國の年数になります。

通貨(2002年4月)
 新台湾元(NT$)です。新台弊(シンタイピー)と呼ばれていますが、国際的にはNT$(ニュー・タイワン・ドル)、現地では元と表記され、圓もしくは塊(クァイ)と呼ばれています。
 
・紙幣
 紙幣:50(新旧2種有り)、100、500、1000(新旧2種有り)、2000
 
額面 発行年 図案(表) 図案(裏) 備 考
50圓 1972(民国61年) 孫文 中山紀念堂
100圓 1987(民国76年) 孫文 中山紀念堂
500圓 1981(民国70年) 蒋介石 中山紀念堂
1000圓 1981(民国70年) 蒋介石 総督府

・硬貨
 硬貨:1元(真鍮)、5元(ニッケル)、10元(ニッケル)、 50元(新旧2種有り)
 
額面 材 質 発行年 図案 使用状況 備 考
1圓 1981(民国70年) 蒋介石 釣銭(コンビニ、スーパー)
5圓 白 銅 1981(民国70年) 蒋介石 釣銭(コンビニ、スーパー)
10圓 白 銅 1981(民国70年) 蒋介石 自動販売機、公衆電話
旧50圓 黄 銅 1992 梅花 自動販売機
新50圓 黄銅/白銅 1996 総統府 自動販売機 二色コイン

レート
 台湾ドルのレートは、こちら。
 
◎両替ができる場所(2002年4月)
 台湾銀行、中国商業銀行、ホテル、デパートなどで両替は可能だが、ホテルやデパートはレートがあまりよくない。空港の両替所は飛行機の発着がある限り開いているし、年中無休。銀行の営業時間は平日9:00~15:30で第二、第四の土曜日と日曜日は休み。
 県庁所在地以外の田舎町へいくとATM機はもちろん、両替のできる銀行がないので都市部で多めに両替(もしくは引き出し)しておこう。
 帰国の際、台湾元を日本円に交換するには、銀行の両替証明書が必要なので捨てずにとっておくこと。日本では三井住友銀行が、成田空港出張所・成田空港第2出張所・関西国際空港出張所・関西国際空港第2出張所・神戸航空旅客ターミナル出張所・三宮駅ビル外貨両替コーナー・新宿外貨両替コーナーで、1回当たり40,000台湾元を上限に、販売と買取を行っている。

◎時差(2002年4月)
 日本との時差は1時間。日本よりも1時間、遅れている。(-1時間)
 
◎ビザ(2008年8月)
 2008年2月1日より、日本国籍保有者がノービザで台湾に入国した場合、台湾に滯在出来る期間は30日間から90日間に延長されました。
 ただし、訪台する際、パスポートの残存期限が3ヶ月以上であることが必要です。また、往復航空券あるいは、第三国への航空券が必要となります。
 商業行為上で交された契約を履行するため、台湾に入国し、短期間の技術指導を行うもの、ならびに機械設備の取り付けやメンテナンス、貨物の検品、また研究や開発等の仕事における協力行為等がある場合は、台湾の『就業服務法』に関する規定に從い、「行政院勞工委員會」に事前に就労許可を申請する必要があります。

◎出国カード(2010年10月5日)
 台湾に入国する際、2枚複写式の入国カードに記入して、パスポートと一緒に入国審査官に提出します。今まで2枚目は、入国審査官がパスポートにホッチキスで留めてくれ、出国審査時に、この2枚目を外して審査されていました。
 ところが、2010年10月から、この2枚目のカードをパスポートに留めるという行為がなくなりました。2枚とも、入国審査時に回収するようになったようです。このため、出国カードがパスポートに添付されないようになりました。
 何も説明がなかったので不安でしたが、特に問題なく、出国できましたので、手続きに変更があったようです。

◎出入国時の注意(2002年4月)
 入国時の免税の範囲は満20才以上の成人に限り、お酒1リットル以内、紙巻きタバコ200本まで。検疫を経ていない動植物、麻薬、弾薬、武器、偽造貨幣、わいせつ物が持ち込めないことは当然だが、共産主義宣伝の書籍、賭博用品、おもちゃの銃なども持ち込み禁止となっているので注意が必要。
 金(キン)を持込む場合は量に関係なく入国時に申告が必要で、政府財政部の許可がないと再び持出すことができなくなる。62.5グラムを超える場合は税関で輸入許可を取得後、関税を払う。銀の持込みに制限はないが入国時に申告した方が無難。外貨の持込みに制限はないが、外貨の持出しは5,000USドル相当までなので、多額の外貨を持込む場合は入国時に申告が必要だ。
 出国時はレコード、CD、カセットテープ、書籍類の海賊版、骨董品、古銭、古画、弾丸、ピストルなどの武器、兵器、麻薬、偽造貨幣有価證券などが持ち出せない。金や銀を持ち出す場合は62.5グラムまでとなっている。外貨の持出しは5,000USドル相当までとなっており、申告なしに制限以上の外貨を持出そうとした場合、超過分は没収されてしまう。なお、台湾元は8,000元、各種硬貨20枚まで持出し可能だ。

◎航空会社(2010年8月)
 日本から台湾に就航しているのは、エバー航空(BR)、チャイナエアライン(CI)、日本航空、全日空、キャセイパシフィック航空、ノースウエスト航空、ユナイテッド航空などです。

◎台湾桃園国際空港(2007年8月)
 台北市の西南約40km離れた桃園県大園郷にある空港です。旧名は、中正国際空港(中正機場、蒋介石の英語表記(Chiang Kai Shek)から、CKS空港とも呼ばれていた)でしたが、2006年9月6日から台湾桃園国際空港(台灣桃園國際機場、桃園國際航空站、Taiwan Taoyuan International Airport)に改称されました。
 台湾桃園国際空港には第1、第2の二つのターミナルがあります。第1ターミナルビルは1979年2月26日に、第2ターミナルビルは2000年7月29日に運用が開始されました。台北市街からのバスは両ターミナルに停車しますので、到着の際に使用航空会社が着くターミナルを確認しておく必要があります。ターミナル間には2分半ごとに無料で運行されている連絡電車が走っています。
 現在、空港までの鉄道を建設中です。したがって、バスで台北市内に移動する必要があります。空港から台北市までの所要時間は、バスで1時間前後です。ただし、朝晩の通勤時間帯は高速道路が渋滞するため、それ以上の時間がかかることもあります。周辺都市までの料金は、リムジンバスが100~140元、タクシーが1,200~1,500元程度です。なお、台北市内から空港までは、リムジンバスが概ね130元、タクシーが均一料金(1,000元)に設定されています(2007年)。
 ちなみに、日本アジア航空は、以前は第1ターミナルでしたが、2006年7月13日から、第2ターミナルに移動になりました。

◎電気事情(2002年4月)
 60Hz、110V。プラグの形式は、日本と同じ二極式ですので、日本で使っている一般家庭電気製品を、そのまま使うことができます。ただし、精密機器は変圧アダプターがあった方が良いでしょう。
 
◎クレジットカード(2002年4月)
 主要なクレジットカードは台湾でも通用します。クレジットカードの使えるレストランや商店などは増えています。しかし、特に大都市以外の小さな店やレストランでは使えないので、少なくも若干の現金を持ち歩くようにして下さい。
 
◎チップ(2002年4月)
 原則的にチップの習慣はない。そのかわり、物を頼むときに手みやげを持参する。チップ文化とはひと味違う手みやげ文化である。例外的に高級ホテルで物を頼む場合などでチップを渡すこともある。

◎電話(2002年4月)
 公衆電話は「公用電話」と呼ばれ、コイン式とプリペイドカード式があります。それぞれかけられる公衆電話機は異なり、兼用はありません。
 コイン式の電話には1元、5元、10元、新50元の4種類のコインが使えるが、端数が残っても、お釣りは出ません。度数が残っている場合は、受話器が電話機の上にひょいと置かれていることもある。一見、「壊れているのかな?」などと思ってしまうが、タダでかけられるチャンスかもしれないので、まず度数表示を見てみよう。
 プリペイドカードには2種類有り、日本のテレホンカードと同じような電話カードとIC電話カードがあります。いずれも、日本のテレホンカードよりちょっと厚めで、値段は100元、200元の2種類があります。空港、駅、ホテル、バスターミナルの売店、コンビニエンスストアで売られており、自動販売機もあります。どちらのプリペイドカードも国際電話が可能な公衆電話機から国際電話がかけられます。全く同じ形のプリペイドカード用公衆電話でも、国内専用と国際電話可能なものと2種類がありますので、注意が必要です。
 日本へは、「002-81-」で直接、かけることができます。ただし、公衆電話に「国内専用」と「国際電話と共用」の2種類があり、「国内専用」電話では、かけられなかったり、かかっても通話できなかったりします。電話に黄色いプレートが張ってあり、そこに赤い字で書いてあるので、見れば分かります。

◎国際電話(2002年4月)
 国番号:886
 
◎郵便事情(2002年4月)
 郵便事業は発達しており、街のあちこちに郵便局があります。ポストは緑が市内用、赤は速達と外国郵便用です。郵便局は「郵局(よーじー)」と呼ばれ、基本的には土日が休みで営業時間は8:30から16:30までです。
 日本への航空便の料金は、印刷物やハガキであれば10元、封書は10グラムまでは13元で、10グラムごとに9元が加算される。普通3~4日で遅くても1週間で日本に着く。
 宛先に関しては日本国内で出す時と全く同じ漢字書きで構わないが、封筒に大きく「JAPAN」もしくは「日本国」と書くこと。
 国際快捷航空郵件(EMS)も郵便局で扱っており、料金は250グラムまでなら220元、500グラムまで340元。午前中に出せば次の日には日本へ届く。
 郵便局のホームページ(<http://www.post.gov.tw/>)では、週末にも営業している局の所在地(中国語のみ)、郵便料金などを一覧できるほか、書留やEMSの追跡などが英語版から行えるので利用したい。

◎インターネット事情(2002年4月)
 インターネットの利用は、通信用モジュラージャックの着いているホテルなどでは可能。付属のモデムが世界標準のモノであるか、台湾でも使えるのかは前もってそれぞれのメーカーに確認しておきたい。
 インターネットカフェは学生街や繁華街にあるが、オペレーションシステム(OS)は中国語のためアルファベットでの入力となる。中国語は漢字なので、操作に関しては喋れなくてもある程度の想像はつくかもしれない。

◎鉄道事情(2002年4月)
 台湾本島にのみ鉄道があり、台北市内を中心に走るMRT(捷運)と阿里山の森林鉄道を除いてすべて台湾国有鉄道の路線で、日本と同じ狭軌である。
 基隆~屏東は電化されているが、その他はディーゼルカーの運行である。鉄道は火車とよばれ、移動手段として庶民の足となっている。例外はナローゲージの阿里山の森林鉄道で、本来は木材の運搬陽の路線だったのだが、現在はほとんど観光用の登山鉄道として運行されている。
 チケット(火車票)は駅に行けば買える。列車は特急に当たる自強号、急行に当たる#(呂に草冠がつく)光号、準急の復興号はすべて座席指定である。普通列車の快速・普通・通勤電車は、座席指定はない。
 また、全島一周用の環島周遊票がある。これは同一方向に島をぐるっと回る切符で、同一区間は一度しか乗れない。

◎タクシー事情(2002年4月)
 「出租汽車」とか「計程車」の標識を屋根に載せている。TAXの文字も載せていることもある。空車の時は日本と同じく「空車」と赤いランプが点灯している。
 メーター制が多いが、地方にはメーターのない車もあり、この場合は事前に料金交渉が必要。台北では基本料金は1.65kmまで70元。350m毎に5元ずつ上がる。また、時間によっても上がる。
 車の台数は多いが、質の悪いドライバーも少なくない。路線バスや地下鉄に比べて、料金は最も高いが、バスや地下鉄では行けない場所、時間がないときや夜遅く移動するときには便利。ただし、流しのタクシーは大都市以外あまりないので、必要な時はホテルなどから電話で呼ぶしかない。

◎車(2002年4月)
 車は右側通行(左ハンドル)です。

◎教育(2002年4月)
 日本と同じく、6・3・3・4制です。小学校、中学校は、義務教育です。

◎うるわしの島の由来(2002年4月)
 1554年、ポルトガルの航海者が初めて台湾海峡を通過したとき、海上から美しい緑のこの島を見て、思わず『イラー・フォルモサ』(Ilha Formosa:うるわしの島)と叫んだのが、台湾を『フォルモサ』と呼ぶ起源になったといわれている。

・位置と地勢
 台湾は地理的に東南アジアと東北アジアの中心に位置し、空と海の交通が必ず通過する重要な位置にある。台湾は中国大陸の東南海上にあり、西は台湾海峡を隔てて福建省に面している。北は日本の琉球列島と一衣帯水の近距離にあり、南はバシー海峡を隔ててフィリピンが指呼の間にある。

・気候
 台湾は熱帯と亜熱帯に属しているので、気候は夏が長くて冬が短く、春夏秋冬の区別は日本ほどはっきりしていない。気候は地勢の影響を受け、特に冬に入ると、南と北とでかなりの差異がある。北部は12月から3月までの4カ月間は季節風の影響で、比較的に雨が多い。とくに2月末から3月中旬にかけて北方の寒気の影響で低気温(10度前後)が出現し、山間部で降雪もある。5月中旬から6月初旬は梅雨の季節である。中南部は5月から10月までの6カ月間の夏季は、だいたい毎日スコールがあって、昼間の暑さを幾分やわらげる。7~9月の3カ月は日本と同じく台風シーズンになり、東部には大型の台風の上陸も多い。
 高温多湿のモンスーン気候で、北部は亜熱帯、南部は熱帯性に属しています。平均気温は、7月で摂氏28度、1月で摂氏14度です。夏は5月から9月までで、通常蒸し暑く、日中の気温は摂氏27度から35度に達します。短くて温暖な冬は12月から2月までで、雪が降るのは高い山だけです。
 四季はあまり明瞭ではなく、年間を通して降雨がありますが、降雨量は季節、位置、標高によって、大きな変化があります。北部では夏季が雨季、南部では冬季が雨季となります。平均降雨量は、年間およそ2,515ミリメートル。
 台風は、毎年夏季に平均3回か4回、台湾を襲って、大半の水を供給するほか、洪水や土砂流など、若干の被害ももたらしています。最近では、2001年の7月末に上陸した台風が猛威をふるい、各地で大きな被害を出したほか、台北市でも地下鉄(MRT)の路線が水没するなど、大きな被害がでました。
 
・言葉
 台湾では数種の言葉が使用されている。公用語は標準中国語である北京語(台湾、香港では国語という)だが、中国大陸福建地方の方言の一種である台湾語(ビン南語)も日常よく使われている。戦後大陸から来た外省人は別として、大部分の台湾の人々はこの二つの言葉を使い分けているのが現状である。

◎祝祭日(2002年4月)
 台湾の祝祭日は新暦で祝うものと、旧暦で祝うものの2種類があります。なお、祝祭日が日曜日にあたっても、振り替え休日にはなりません。
 
(★)は=国定休日
 
 1月1日 :新正月
 旧暦1月1日:旧正月(★)(2001年1月24日/20002年2月11日〜13日でした)
 旧暦1月15日:元宵節(2001年2月7日/2002年2月26日)
 2月28日 :和平記念日
 3月29日 :青年節
 4月4日 :婦幼節(婦人と子供の日)
 4月5日 :清明節(民族掃墓節)(★):祖先の墓掃除などを行う
 5月1日 :労働節
 5月5日 :媽祖誕生祭
 旧暦5月5日 :端午節(竜神祭)(★):この時期は各地でドラゴンボートレースが開催されている。端午節が過ぎると気候は夏期型となる。(2001年6月25日/2002年6月15日)
 8月23日 :中元節
 旧暦8月15日 :中秋節(★):満月にちなんで一家団欒するほか 街のいたるところで月見を楽しむ人たちが溢れてくる。月餅菓子が豊富に市場にでてくる時期でもある。(2001年10月1日/2002年9月21日)
 9月28日 :孔子生誕祭(教師節)
 10月10日  :国慶節(双十節)(★):建国記念日:最も重要な国家記念日。国を挙げて慶祝式典やパレード・遊芸大会など一日中繰り広げられる。
 10月25日 :台湾光復節
 10月31日 :蒋介石誕生記念日
 11月12日 :国父(孫文)記念日
 11月26日 :青山王誕辰
 12月25日 :憲法記念日

◎台湾の祝祭日と行事(2002年4月)
 
1月1日:中華民国開国記念日。元旦。
 元旦とはこの日を指す。1912年のこの日、中華民国が正式に開国した。台湾では旧正月(春節)を盛大に祝うので、日本のような正月気分には程遠い。
 
 春節:中国社会で最も重要な祭日。爆竹、獅子舞、竜の舞、お年玉。春節は中国の民衆にとって、最も豪華でカラフルな節句である。民間では旧暦の元旦から15日程続き、多彩な行事が相次いで行われる。観光地は旅行客で賑わい、ほとんどの商店は5日以上も休む。正月最後の日は元宵節(26日)で工場はこの日まで休む場合が多い。映画館,デパートなど繁華街は人がごった返しているが、それ以外はひっそりとなる。ホテルやコンビニ以外の店はほとんど閉まってしまうので,外食している人は要注意。店によって違うが4日間は閉まっている。
 
元宵節(ランタン祭り)。
 正月行事の最後の日。元宵節と言えばランタン。古代、中国の民間で、旧正月の十五夜に「たいまつ」をかざす風習があることに由来している。夜空を照らし、天女や精霊が、自由に飛び回れるようにとのアイディアから、民衆の暖かい思いやりの中にほほえましさを感じとれる。この日はまた「観光節」で、1990年から始まった「ランタン祭り」が台北の中正紀念堂で挙行され、数十万人の人出で賑わう。今年は第8回目となる。その光と音の華やかなセレモニーは一見の価値あり。
 
2月14日:情人節(バレンタインデー)
 台湾にはこの日と合わせて2回「情人節」がある。日本と反対に台湾では男性が女性にプレゼントするのが常識。
 
2月28日:和平記念日(2.28記念日)
 1947年2月27日、闇煙草売りの取締りから、警察と群衆が衝突。群衆の一人が射殺された事から翌28日、台湾全島が暴動化。日本撤退後、台湾を統治していた大陸の国民党政権と本省人といわれる台湾に住んでいた住民が対立した。基隆から上陸した国民党軍によって暴動は鎮圧されたが、その折り虐殺された島民は2万とも3万ともいわれる。この事件は長い間タブーとされていたが、1999年より正式に国定休日(今年は例外)となった。
 
植樹節
 建国の父孫文が亡くなられた日。孫文(号は中山)は中華民国建国の父として尊敬され、彼の『三民主義』は中華民国国是として、台湾の理念となっている。
 
観音菩薩誕生祭り(旧暦1月30日)
 漁民、農民、商人など大衆に信仰されている観音菩薩の誕生日。菩薩を祀った寺社で盛大な祭りが行われる。
 
青年節
 1911年のこの日辛亥革命の志士72人が、広州黄花崗で、革命ののろしをあげた日。この日を青年節として彼らの偉業を讃える。なお、台北円山にある「忠烈祠」で恒例による総統親臨の下に春の慰霊祭が行われるので、3月28日の午後から29日の午前中まで、一般市民と観光客の参観は一時中止されるので注意。
 
4月5日:民族掃墓節
 「清明節」のこと。民族掃墓節とは、祖先の墓参りをする日で、日本の彼岸に近い風習。墓地は墓参りの人でにぎわう。祖先を敬う気風の強い中華民族には重要な節日。
 
旧暦3月4日媽祖誕生祭り
 台湾で最も多くの信仰を集めている海の女神「媽祖」の誕生を祝う祭の日。「媽祖」はもともと大陸福建の神様、台湾に移住した福建の人々と共に台湾に渡り、全島で380余箇所もの廟がある。特に「北港鎮」にある媽祖廟のお祭りは壮観。
 航海の安全を祈願し、媽祖の加護に深い感謝を捧げる台湾の人々は、旧暦3月23日(2002年5月5日)の媽祖の誕生日に彼女がこの世によみがえると信じており、宗教行事が盛大に行われる。この日の一週間くらい前から媽祖を祀った廟に人々はお参りをし、台湾に100ヶ所以上もあるという媽祖廟(台南大天后宮、台東天后宮、鹿港天后宮、松山慈祐宮など)は信者で溢れかえる。
 
5月1日:労働節(メーデー)
 世界中労働者の休日。工場などでは休日となる。
 
旧暦4月16日:端午節
 紀元前299年、楚の国の大臣である愛国詩人屈原が、国を憂い現在の湖南省にある汨羅江に身を投じたのがこの日。民衆は彼の死を悼み、笹で包んだおにぎりを水中に投じた。その故からこの日台湾の各家庭では(粽) ちまきを作り、屈原の霊に供える。「竜舟」と呼ばれるドラゴンボートレースが台北及び各地で催される。
 
旧暦4月13日:城隍爺誕生祭
 城隍さまは、閻魔王に仕える検事。この日のお祭りパレードは中国独特の竹馬-「高蹺」に乗った役者と獅子舞の芸人たちが街を練り歩き、気風のよい芸当を見せてくれる。
 
端午節
 旧暦の5月5日(2002年6月15日)で、本格的に「夏」がやってくるとされている。
 爆竹の鳴り響く中、上半身裸の男たちが短い櫂を水面に突き立てて一斉に漕ぎ出すと、二艘の船が川面を走り出す。端午節の前後は各地でこのような「ドラゴンボートレース」が催される。主な開催地は新竹市漁港、苗栗県竹南鎮港、宜蘭市宜蘭河(中山橋ー慶和橋間河段)など。
 
7月:受験の月
 台湾では7月1日より3日まで、全国大学の連合入試があり、受験の季節。大学は6月中旬頃から、小中学校は7月10日頃から夏休みに入り、小中学校は8月31日まで、大学は9月中旬頃まで休暇となる。7月初旬は受験の季節。
 
7月~8月:豊年祭
 台湾原住民(山地同胞)のアミ族の祭りが、台東、花蓮のアミ族が居住する各地で盛大に行われる。
 
8月8日:父の日
 ごろ合わせでパパと読むところからこの日が父の日となった。親孝行な台湾の人はブランド品のバンドなどを父親に贈る。

8月25日:七夕祭(旧暦の7月7日)
 台湾では「情人節」という言い方が定着してきた。織姫と牛飼の星にまつわる伝承は日本と同じ。
 
旧暦7月15日:中元節
 旧暦の7月は「鬼月」とも呼ばれており、一ヶ月の間は地獄と人間界の間にある門が開き、あらゆる餓鬼や悪霊、先祖の魂が人間界にやってくると信じられている。何かと縁起の悪いひと月であるため、この時期は結婚や引っ越し、家の内装など節目となるイヴェントは避ける。餓鬼や悪霊、先祖の魂を「兄弟」とし、好兄弟節と呼ぶ人もいる。
 旧暦の7月15日は中元節で、この世にやってきた兄弟達のために、線香を灯して、お経を唱え、食べ物を供えたり紙銭を焼いたりして祖先を供養する。午後には家の前に出したテーブルの上に魚、肉、酒、野菜、果物やお菓子などを供える。
 基隆市では盛大な水火燈祭り(燈籠流)が行われ、台湾の夏の風物詩となっている。
 
9月3日:軍人節
 台北市円山の忠烈祠では秋の大祭が行われる。
 
9月28日:教師節(孔子誕生日)
 アジア各国の文化的土壌に多大なる影響を与えた哲学者である孔子の功績をたたえ、1968年から孔子の誕生日を「教師節」とした。当日、台湾各地の孔子廟では古式おごそかな祭典が催される。
 国定休日になっていないのだが、学校では生徒たちが先生のために催し物を企画するので、学校が「休み」でない方が都合が良いらしい。
 台湾各地の孔子廟(台南孔廟、高雄孔子廟など)では、舞や音楽などの盛大な儀式が執り行われる。
 
旧暦8月15日:中秋節
 春節、端午節にならぶ中国三大節句のひとつで、旧暦の8月15日(2002年9月21日)という一年で最も満月の美しいこの日を中秋節と定め、「お月見の日」としてお祝いをする。
 田畑の刈りいれが終わり、やっとのんびりできるようになった農民が、神のご加護に感謝し、収穫を祝うことからこの習慣が始まったとも言われている。
 当日の夜は、老若男女がその年で最も丸くなった中秋の名月を見ようと、どっと風景地区に詰め掛ける。陽明山や木柵のドライブウェイは月見客でごったがえす。また最近は屋外で焼肉を焼いて食べるのが流行している。日本では月見団子、台湾では家族の団欒と幸福を祈って、丸い形の月餅。
 
10月10日:国慶節(雙十節、双十節)
 1911年10月10日に、武昌で清朝政府打倒の革命運動が起きた日。この革命は辛亥革命と呼ばれ、この革命によって、清朝政府が倒れ、中華民国が誕生した。
 孫文は医者としての身分を投げうって革命の道に入り、「中国同盟会」という政党を旗揚げして、「外国支配の排斥」「民族自決の回復」「民主政府の設立」などをスローガンによって革命をスタート。1912年1月1日、革命軍は数千年もの間脈々と続いて来た王朝政治にピリオドを打ち、アジア最初の共和国国家・中華民国の建国を宣言した。
 例年、総統府前広場で、盛大な式典が行われ、慶祝大会、軍事パレード、国を挙げての盛大な催しがある。十が二つ重なるので雙十節とも言われます。

10月25日:光復節
 1945年10月25日に台北市内で行われた蒋介石政権の陳儀(ちんぎ)・台湾省行政長官と安藤利吉・台湾総督が降伏文書の署名を行ったことを記念して設けられた日。陳儀長官は署名後、台湾の主権が国民党政権下に置かれると宣言し、この日から台湾は日本統治を離れた。この時期に、日本の国民体育大会に相当する台湾地区運動会が開催される。

10月31日:蒋公生誕記念日
 故蒋介石総統の誕生記念日。

11月12日:国父生誕記念日
 国父故孫文の誕生記念日。孫文は辛亥革命を指導し、13回に及ぶ蜂起の末、遂に清朝を倒して中華民国の初代臨時大統領に就任、建国の父として国父と呼ばれ、人々の厚い尊敬を受けている。

12月25日:中華民国行憲記念日
 中華民国憲法が実施された記念日。クリスマスと重なる為、街にツリーが飾られ、ジングルベルが鳴り響いて大層賑やかである。


◎略史
 中華民国(ROC)は1912年、孫逸仙(孫文)博士によって建国された主権国家であり、立憲民主主義国家です。
 建国後の最初の20年間、中華民国は国内の動乱に悩まされ、軍閥が政権獲得を目指して相互間や中央政府を相手に戦っていました。
 1927年、蒋介石総統の北伐によって、割拠する軍閥は敗退し、国家が統一されました。しかし1930年代初め、日本軍が中国領土を侵略し、1937年には、8年にわたる抗日戦争が始まりました。日本は1945年に連合軍に敗北しましたが、中華民国は、中国共産党の勢力拡大によって再び脅威にさらされました。共産党は内戦を引き起こし、ソ連の支援を得て中国大陸を支配下に置き、中華民国政府は1949年、台湾に移ることを余儀なくされました。
 中華民国政府が現在管轄権を行使しているのは、台湾とその周辺諸島、すなわち台湾地域と総称される地域に対してです。
  
 1661年 鄭成功が史上初の漢族系政権を誕生させた。
 1681年 清朝に帰順、福建省の管轄下に置かれた。
 
 1895年 日本が併合。
 
 1911年 辛亥革命。
 1912年 中華民国、設立。
  
 1945年 中国に復帰。大陸からの移民が増加。
 1947年 2.28事件。本省人が各地で暴動を起こす。
 1949年 中華人民共和国、成立。
     蒋介石率いる国民政府が軍隊とともに台湾に移った。
     中華民国として国際連合に承認された。
 1949年12月7日 台北に「臨時首都」を遷都。
 1971年10月25日 国連を脱退。
 1975年4月5日 蒋介石総統死去。
 1987年7月15 日 戒厳令解除。
 1988年1月13日 蒋経国総統死去。李登輝副総統、総統に就任。
 1990年3月21 日 李登輝、第8代総統に当選。
 1996年3月23 日 李登輝、第9代総統に当選。
 2000年3月18 日 陳水扁(民進党)、第10代総統に当選。
 2000年5月20 日 陳水扁第10代総統に就任。
 2004年5月20日  陳水扁、第11代総統に就任
 2008年5月20日  馬英九、第12代総統に就任


☆台湾の最近の変化
 以下のような変化が、旅行者にとっては、気になるところではないでしょうか。簡単にまとめてみました。(これ以外のニュースは、「台湾関連news」で確認ください。)

◎台湾、日本人観光客のノービザ滞在を90日に延長(2008年1月28日、日本経済新聞)
 【台北=山田周平】台湾の外交部(外務省)は28日、日本人が観光目的で台湾入境した際にビザ(査証)免除で滞在できる日数を、2月1日付で30日から90日に延長すると発表した。日本が2005年に同様の措置をとったのに対応した。日本からは年間延べ約120万人が台湾を訪れている。

◎台湾:蒋介石の座右の銘が撤去(2007年12月8日、毎日新聞)
 【台北・庄司哲也】台北中心にある観光名所で「中正紀念堂」から改名された「台湾民主記念館」で7日、正門に掲げられていた「大中至正」の文字が当局によって撤去された。「大中至正」は蒋介石元総統の座右の銘。総統選を来年3月に控え、陳水扁政権は蒋介石の威光を否定することで有権者の台湾人意識を高揚させ、民進党政権維持を図る狙いがある。
 撤去反対を訴える野党・国民党支持者と与党支持者の小競り合いが一時あった。
 「大中至正」は「何事も中庸が正しい」との意味で、蒋介石の本名「中正」の文字が刻まれていることから、中国大陸で共産党との内戦に敗れ、台湾で国民党独裁政権を築いた蒋介石時代を象徴する。撤去は陳水扁政権の「脱蒋介石」「脱中国」政策の流れに沿う。
 陳総統は6日、自身のメールマガジンで「蒋介石の威光を維持し続けることは反民主、反人権であり、反台湾でもある」と説明した。
 一方、国民党の総統候補、馬英九・前主席は「狙いは対立を作り、選挙で優位に立つことにある」と批判。民進党の戦略に乗らず、冷静に対処すべきだと呼びかけた。

◎蒋介石元総統の功績たたえる建築物、名称を変更・脱中国化(2007年5月20日、日本経済新聞)
 蒋介石元総統の功績をたたえる建築物で、台湾の観光名所として知られる台北市の「中正紀念堂」が19日、「国立台湾民主紀念館」に改称された。かつての国民党トップで、現代中国を代表する指導者だった蒋氏の威光を否定する動きで、台湾独立を志向する陳水扁政権による「脱中国化」政策の一環だ。
 中正紀念堂は1980年に完成。新名称は台湾の80年代後半からの民主化運動で、重要な集会が開かれた場所であることにちなむ。陳総統は同日の式典で「世界でまだ個人を崇拝する紀念堂があるのは独裁国家だけ。中国の天安門広場前の『毛沢東紀念堂』が好例だ」とあいさつした。
 建築物は旧名称の部分が覆われ、新名称が書かれた大きな布が側面に掛けられた。最大野党・国民党は改称を批判しており、同党籍の台北市長は「古跡である中正紀念堂を布で覆うのは違法であり、(陳政権に)撤去を求める」と語った。

◎陳政権、蒋介石「中正記念堂」を「台湾民主記念館」に改名(2007年5月19日、読売新聞)
 【台北=石井利尚】台湾の陳水扁政権は19日、蒋介石・元総統を記念する「中正記念堂」を「台湾民主記念館」に改名し、一帯を「台湾民主公園」と命名した。
 陳総統は改名式典で、「蒋介石は(国民党政権が台湾住民を武力弾圧した)2・28事件の元凶で、人権を侵害した独裁者をしのぶのは明らかに不適当だ」などと、蒋介石を指す「中正」の文字を削除した理由を説明した。
 「中国」「中華」の呼称を「台湾」に改名する陳政権の「正名(名を正す)政策」の一環で、国民党(現・最大野党)を率いた蒋介石の威光を否定する「脱蒋介石」キャンペーンの仕上げといえる。
 国民党は強く反発。同党が市長ポストを握る台北市は、歴史的建造物に、台湾民主記念館と記された垂れ幕を掛けたことを「違法行為」(台北市長)と非難した。
 中正記念堂には、蒋介石ゆかりの品や文書、車などが展示されている。蒋介石の歴史的功績が強調され、日本人観光客も多く訪れてきた台湾有数の観光スポット。独立派が撤去を求めている建物内の巨大な蒋介石像の処置も、今後議論されそうだ。



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